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清水 惠一郎 院長

KEICHIRO SHIMIZU

間口は広く大きく。
地域に根差した“土着の医師”を目指す

東京理科大学理学部化学科卒業後、薬学研究科で修士号、理学研究科で博士号を取得。その後義父のすすめで獨協医科大学に進学。卒業後、東京慈恵医大第一内科などに勤務。1987年『阿部医院』の院長に就任。

清水 惠一郎 院長

清水 惠一郎 院長

阿部医院

目黒区/平町/都立大学駅

  • ●内科
  • ●皮膚科
  • ●アレルギー科
  • ●小児科
  • ●訪問診療

医師である義父のすすめでこの道へ

清水 惠一郎 院長

昔から生物学に興味があり、将来は生物の先生になるのも良いかなと考えていました。しかし、高校時代の恩師からアドバイスを受け、大学は理学部化学科に進みました。とは言え、やはり生物が好きでしたので、そこでは分子生物学を専攻。主にタンパク質やカビなどについて研究し、薬学研究科で修士号、つづいて理学研究科で博士号を取得しました。
当初はそのまま大学に残って助手の職を得るつもりだったのですが、医師である義父から「医師にならないか?」と誘われ、予定を変更して医学部に進学。これまでの研究を通じて医学的なフィールドとの接点もあり、元々医療については少なからず興味を持っていましたので、医師の道に進むことに抵抗も違和感もありませんでしたね。
大学卒業後は、東京慈恵医大第一内科を皮切りに、いくつかの大学病院・県立病院等で勤務医を務めました。義父が病気になったのを機に『阿部医院』の院長職に就き、現在に至っています。

間口は大きく、ご来院いただいた患者様は分け隔てなく診察する

清水 惠一郎 院長

私の専門は消化器、そのなかでも慈恵医大にいた頃は肝臓病を中心とした臨床・研究に携わってきました。しかし、当院では診療科目を消化器だけに特化するようなことはしていません。最近では医療の細分化が進み、診療科目を限定した専門病院の類も少なくありませんが、「うちは消化器しか診ないので、ほかに行ってください」では、患者様は困ってしまいますよね。ですので、循環器も呼吸器も診ますし、また内科だけでなく、小児科、皮膚科、アレルギー科にも対応しています。
たとえば、アレルギー科には花粉症を訴えて来られる方なども多くいらっしゃいますが、実際に診察してみたら血圧が高かったため内科的な処置を施した、といったケースも過去にはありました。この例にとどまらず、当初患者様が訴えていたのとは異なる、言わば“隠れた病気”を発見するケースというのは決して珍しいことではありません。そうしたときにフレキシブルに対応できるのも、診療科目をあえて限定せずに、間口を大きく広げて診療をおこなっていることの強みだと思っています。
「来る者は拒まず」ではありませんが、ご来院いただいた患者様はどなたでも分け隔てなく診察させていただくという診療方針をとっているため、おかげさまで多くの、そしてお子様からご高齢の方まで幅広い年齢層の患者様に毎日お越しいただいています。

往診に加え、地域医療連携でより手厚くきめの細かい医療を実現

清水 惠一郎 院長

今から15年前に介護保険制度がスタートしましたが、その立ち上げにかかわった縁で地域や高齢者の医療に携わるようになり、以来、地域医療というのは私にとってライフワークのひとつとなっています。
一口に「地域医療」と言っても、どこからどの地域まで対応し得るのか――。地域医療に取り組むにあたって、まずは「医療圏」を定めるところから始めました。当院があるのは目黒区平町2丁目、東急東横線の都立大学駅と、東急目黒線の大岡山駅が最寄り駅になります。そこで目黒通りと環七通りの内側、つまり患者様が徒歩で通院することができ、また私自身も徒歩か自転車で訪問することのできる範囲内を当院の医療圏に設定。24時間365日体制で往診や訪問看護をおこなう在宅療養支援診療所(強化型)として、地域の病院・診療所・介護施設と連携して、地域医療に取り組んでいます。とくに患者様の年齢が75歳以上になると、医療よりも介護の比重の方が増してきますので、当院では7つの訪問看護ステーションを使い分けて患者様をご紹介して、定期的にケアマネージャーと会って症例研究などもおこなうようにしています。
医師による地域医療の取り組みというと、往診が真っ先に思い浮かぶかもしれませんが、それに加えて地域内の関係者たちと協力して、より手厚くきめの細かい医療・介護体制を築くことこそが、現代の事情に即した地域医療のあり方ではないかと私は考えています。

「患者様に触れて初めてわかることがある」血圧測定も採血も自ら行う

最近は電子カルテが主流になりつつありますが、診察中にパソコンの画面を覗き込む時間があるのなら、そのぶん私は患者様に向き合っていたいと考えています。そうした考えもあって、血圧測定も採血もすべて、機械やスタッフ任せにすることなく私が自分で行うようにしています。触診や視診という言葉があるように、患者様に触れて初めてわかることもありますからね。
また、当院にはさまざまな年齢層の患者様が来院されています。不安そうにしているお子様がいれば声をかけてあげる、あるいは足元がおぼつかないご高齢の方がいれば手を差し伸べてあげる。そうした患者様おひとりおひとりにしっかりと寄り添った医療を、私だけでなくスタッフ全員で心がけています。

これから受診される患者様へ

女性の健康寿命の延伸に取り組む当院では、過活動膀胱や骨粗しょう症といった、女性の方にとって訴えにくい病気・症状のケアにも積極的に努めています。もちろん男性の場合にも「困っているけど、恥ずかしくて周りにはなかなか相談しにくい」といった症状があるかと思います。風邪などの症状はもちろん、そうした訴えにくい症状でお悩みのときにも、どうかお気軽にご相談いただければと思います。
また、病気や体調に関する悩みに限らず、生活面も含めた健康全般に関する不安などがございましたら、遠慮なくご相談ください。これからの医療、とくに高齢者医療では、普段どういう食事をしてどういう運動をしているのか、といった患者様の生活を広く把握し、それを踏まえてケアさせていただくことがより大切だと考えています。
当院がこの地に開業してから約50年が経ちます。これからも、患者様と一緒に年を重ねる診療所でありたいと思っていますし、また私自身も地域に根差した“土着の医師”であり続けたいと思っています。

※上記記事は2015.6に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。

清水 惠一郎 院長 MEMO

  • 出身地:神奈川
  • 趣味・特技:散歩・散策
  • 好きな映画:イタリア映画
  • 好きな言葉もしくは座右の銘:努力、誠実
  • 好きな音楽もしくはアーティスト:ユーミン
  • 好きな場所もしくは観光地:葉山

グラフで見る『清水 惠一郎 院長』のタイプ

どちらかというと
穏やかで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

どちらかというと
穏やかで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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